みなさまこんにちは
下北沢にある世界のビールが飲めるちょっと変わったおかしな美容室T:Luck店主伊藤です
別れの時
ぱん君は2ヶ月と9日という短い生命でした。
僕らのところに来てくれたふわふわで天使のような笑顔と可愛さを持ったぱん君は本物の天使になってしまいました。
9日間しか生かしてあげられなかった僕。
たくさんのいろいろな感情が溢れてくる中でもお腹は空くし明日はやってきます、
生きなければいきませんし、まだやることが残っています。
ぱん君の葬儀の準備をし日取りを決め、その日はやってきました。
ぱん君とのお別れの時です。
お店をお休みさせていただき、葬儀場で読経をお願いしてスタッフ4人、ぱん君とのお別れのを済ませました。
その日の夜にスタッフとみんなでぱん君のことを話しながら食事をしました。
短い時間でしたが僕だけではなく、スタッフみんなもお世話してくれたり可愛がってくれたりしていた分僕1人では決められないことがありました。
今後犬飼ますか?
ぱん君が亡くなりました、では次他の子飼いましょう
っていうのは僕の中では何か納得できなくて、だけど飼える環境は整っていることで理屈では買いたい気持ちもある、けど気持ち的にはぱん君にこんなことしておいて他の子を可愛がれる自身もないし、ぱん君に申し訳ない気持ちもある
よく犬を亡くした人がペットロスなどですぐに飼う人もいればもう二度と飼いたくないという人もいますし、どちらが正解とか間違いとかではないのですが
みんなはどう思っているんだろうと気になっていたので聞いてみました
結果みんなも僕と同じ気持ちで、ワンちゃんのいるT:Luckとても楽しかった、飼いたい気持ちはあるけど、なんか今すぐっていうのはちょっと…
他の子かぁ、ぱん君がいい…
僕だけではなくスタッフみんなもいろいろと考え、整理できていないようでした。
僕はどうやってぱん君に償えばいいのか…
どうすれば許されるのか、ぱん君は話せないし、もうここにはいません、自分で考えるしかありません、
僕の出した答えをみんなに話します
『長野にね、ぱん君に会いに行った時、ぱん君のほかにもう1人弟がいたんだけど、ぱん君の弟ならどう思う?
今すぐに他の子を飼う気持ちにはなれない、かと言って半年一年経って他の子を引き取って愛情注ぐならまだ貰い手が決まっていないぱん君の弟を今すぐ引き取ってぱん君の分までたくさんの愛情を注いで可愛がってあげる事でぱん君も喜んでくれるんじゃないかって思うんだけど、俺が言うなよって話なんだけども…』
満場一致でぱん君の弟を引き取ろうと言うことで話がまとまりました、
ただブリーダーさんがなんて言うかな…、僕は世の中知らなくていいことはあると思ってるし、どこかで元気に生きていていてくれてると思ってるならそれはそれでいいのかな?とも思ったのですが
嘘をつくことになります、ぱん君に。
ここは正直に僕のミスでぱん君を死なせてしまった事、こう言う気持ちで弟君を引き取りたいという事をきちんと伝えました
ブリーダーさんは少しの沈黙の後に、
『幸せにしてくれるなら…』
言葉少なく了解してくれました、きっと言いたいことたくさんあったと思うし、本当に僕らで大丈夫なの?って言う不安もあったと思います。
だけど僕には他の犬ではない、少しでもぱん君の近くに、この子じゃないとダメなんです、
代りに飼う訳じゃないけど代りになる部分もある、僕らの心に空いた穴を埋めてくれるのはこの子を幸せにしてあげれるように頑張ることだけだから。
自分勝手ですよね。結局自分の為なんです
そして約1ヶ月後の、10/29長野へぱん君の弟を迎えにいきました
ぱん君の弟、名前はコパン君
生後3ヶ月ですが2ヶ月のぱん君と同じくらいで少し小さい子です、これからこの子を全力で可愛がり、愛していくことが僕のパン君への謝罪になると勝手に思ってます。
ぱん君のことは本当に後悔してるし、悔やんでも悔やみきれないけど、コパン君がいてくれたから今を過ごせてます、
右手に残るマズルコントロールの感触、ぱん君が力なく崩れ落ち目を瞑り動かなくなった時の体中のざわつき、胸の中のモヤモヤした感覚、本当に怖かった
もう2度とあんな気持ちは味わいたくない
コパン君を幸せにしてあげたい、どうすればいいかわからないけど一緒に過ごす時間を少しでも長く楽しい時間を過ごせるように。
もうそれ自体もエゴなんですけどね
だけど動物を飼う事自体が人間のエゴなのでもういっその事このエゴ通します
少なくともこの顔は寂しがったりつまらなそうな顔ではないし、楽しんでくれてると信じたい。
だけどね、コパン君を抱っこしたり、撫でたり、遊んだり、可愛がるたびに、思うことがある。
なんでぱん君にもこうしてあげられなかったんだろう…
躾は犬を買う以上大切なことだし、共存していく上で必要なことだと思います、
だけど、本当に大切なことは一緒に遊び、笑い、喜び、一緒の生活を楽しんで生きる事
ぱん君本当にごめんなさい、、、
コパン君でもこう言う気持ちになっちゃうんだから他の子はやっぱり無理ですね(>_<)、
お骨になってしまったぱん君を家に連れて帰り、あれから毎朝ご飯とお水をあげてます、なんかそうすることでぱん君と関われてる気がして。
ぱん君のお骨はいつか僕がそっちへ行くときに一緒に連れて行こうと思ってます、
「ぱん君、先の予定だけど待っててね、まだまだきちんと謝れてないから、こっちでたくさん償ったらそっちへ行くよ、それまで空から僕をみていてください、
僕が二度と同じようなことを繰り返さないように、馬鹿なことをしないように、
シェリーさん、小さいぱん君をよろしく、守ってあげてください」
皆さん、あらためてよろしく、2代目T:Luck看板犬、
チワワとマルチーズのミックス、白と黒のふわふわのパンダ柄のぱんだ君の弟コパン君です
この子はこれから大変だよ、ぱん君の分まで2人分の愛情を受けて行かなきゃ行けないから(笑)
仲良くしてあげてください、そしてたくさん可愛がってあげてください、そして少しだけ意識してあげてください、
命は僕らが思っているよりもとても繊細であるという事、ちょっとした事で怪我や病気、死んでしまうと言うこと
優しく優しくたくさん可愛がってもらえたら嬉しいです
T:Luckの新しい仲間コパン君をよろしくお願いします。
そして、いつか会えるその時まで
ぱん君、またね。